会話するAI
総務省は、人工知能(AI)を活用して人と会話するサービスの開発に乗り出すそうです。
このニュースを見て「なぜ総務省なのか?」と思ったのですが、総務省のホームページを見て納得しました。ホームページには、「総務省は、『国家のOS』とも言うべき重要な施策・制度を所管しています。すなわち、国の基本的な行政制度の管理・運営、地方分権の推進・地方自治の確立、情報通信技術(ICT)利活用の推進などです。」と書いてあります。
つまり、「情報通信技術」において、「AI」を重要分野と位置付け、国内の技術力向上を図っていくということなのでしょう。
果たして国家が主導してうまくいくのかという意見は根強くありそうですが、「介護分野」等、なかなか収益に結び付きにくい分野で「今目の前にある危機」を国家主導で対応していくことは、おおいに意義のあることなのかもしれません。
「人工知能を搭載したロボットと会話するのは味気ない」という意見は、想定される多くの利用シーンであてはまりそうですが、「ニッチ」の分野にスポットをあてると、「人間よりも、逆にロボットのほうが会話しやすい」という利用シーンがあることに気づかされます。
例えば、先日テレビ放送していた「英会話」の学習。学生たちは、「生身の外国人」だと恥ずかしがって英会話がはかどりません。しかし、ロボットが相手だと、ゲーム感覚で英会話を楽しめるようになったという場面を目撃し、「なるほど」と思いました。
これは、介護分野でも当てはまる場面が出てくるかと思います。例えば、「お漏らしをしてしまった」という会話は、生身の人間ではなく、できれば「お利口なロボット」に話したいことでしょう。
まずは、「生身の人間よりも、ロボットのほうが話しやすい」という分野で積極的に採用していくことが重要なのかもしれません。
都道府県別最低時給一覧
都道府県名 | 平成29年度最低時給(円) | 平成28年度最低時給(円) | |
---|---|---|---|
北海道 | 810 | (786) | |
青森 | 738 | (716) | |
岩手 | 738 | (716) | |
宮城 | 772 | (748) | |
秋田 | 738 | (716) | |
山形 | 739 | (717) | |
福島 | 748 | (726) | |
茨城 | 796 | (771) | |
栃木 | 800 | (775) | |
群馬 | 783 | (759) | |
埼玉 | 871 | (845) | |
千葉 | 868 | (842) | |
東京 | 958 | (932) | |
神奈川 | 956 | (930) | |
新潟 | 778 | (753) | |
富山 | 795 | (770) | |
石川 | 781 | (757) | |
福井 | 778 | (754) | |
山梨 | 784 | (759) | |
長野 | 795 | (770) | |
岐阜 | 800 | (776) | |
静岡 | 832 | (807) | |
愛知 | 871 | (845) | |
三重 | 820 | (795) | |
滋賀 | 813 | (788) | |
京都 | 856 | (831) | |
大阪 | 909 | (883) | |
兵庫 | 844 | (819) | |
奈良 | 786 | (762) | |
和歌山 | 777 | (753) | |
鳥取 | 738 | (715) | |
島根 | 740 | (718) | |
岡山 | 781 | (757) | |
広島 | 818 | (793) | |
山口 | 777 | (753) | |
徳島 | 740 | (716) | |
香川 | 766 | (742) | |
愛媛 | 739 | (717) | |
高知 | 737 | (715) | |
福岡 | 789 | (765) | |
佐賀 | 737 | (715) | |
長崎 | 737 | (715) | |
熊本 | 737 | (715) | |
大分 | 737 | (715) | |
宮崎 | 737 | (714) | |
鹿児島 | 737 | (715) | |
沖縄 | 737 | (714) | |
全国加重平均額 | 848 | (823) |
(出典:厚生労働省HP)
2017年10月1日から、東京都の最低時給が958円となりました。私が学生時代にアルバイトしていた頃とはかなりベースアップされているようですが、雇用する側からすれば、深刻な問題でもあるのでしょう。
そこで、他の都道府県の最低時給はどうなっているのか調べてみようと思ったのですが、厚生労働省のホームページにしっかり掲載されていました。
一番高いのは、東京都の958円。次に神奈川県の956円、その次は大阪府の909円。一方、一番低いのは福岡県を除く九州各県(沖縄県含む)と高知県の737円。次いで、青森県・岩手県・秋田県・鳥取県の738円。
時給設定については、いろいろな課題があるかと思いますが、例えば県境の地域の格差。例えば、東京都が958円に対し、千葉県は868円、埼玉県は871円。つまり、東京都寄りの千葉県・埼玉県のエリアは、東京都の最低時給に影響されるということでしょう。
コンテンツ・デリバリー・サービス
アカマイ・テクノロジーズ社の設立者の一人、トム・レイトン氏の記事を読んで、「コンテンツ・デリバリー・サービス」というビジネスが存在していることを知りました。
これは、世界中のプロバイダにコンテンツのコピーを蓄えたサーバを配置し、ユーザを最寄りのサーバにアクセスさせることで、コンテンツ配信を効率化、高速化するサービスのことです。こうすることで、大手企業や行政機関がインターネット上で提供するコンテンツやアプリケーションを高速かつ安全に配信することが可能となるそうです。
トム・レイトン氏は、MIT応用数学科教授で、専門の数学的知識を活用して、このサービスを生み出したそうです。大きなブレークスルーとなったのは1999年、アップル社が映画「スターウォーズ」の予告編をクイックタイム(ウェブ上の送信ソフト)を使って予告編をリリースしたときです。夜9時にさまざまなウェブサイト上で「スターウォーズ」の予告編が同時配信されたところ、1分もしないうちにアップル社のサイトや、ブートレッグ(海賊版)の他のサイトはすべてダウンしたそうですが、唯一アカマイ社のサイトだけが稼働していたことで、注目されたとのことです。
まさに、インターネットの黒子企業。でも、黒子企業でありながら、アカマイ社の売上高は2500億円程度…。知らないことだらけで、奥の深い世界。せめて楽しみながら、いろいろな情報を探索していきたいと思います。
スマートスピーカー
LINEのスマートスピーカー「WAVE」では、「ニュースを教えて」と語りかければ、ニュースが聞けるようになったそうです。また、「国内ニュースを教えて」「経済ニュースを教えて」「スポーツニュースを教えて」といったように、さまざまなジャンルに絞り込むこともできるそうです。
音声サービスの充実は、目を酷使しがちな現代社会において、非常に大きな可能性を感じます。ただ、できればスマホ等に集約して、ガジェットが増えていかなければいいのですが…。
「知らないうちに、こんなに技術が進歩していたんだ!」と思わされることが最近よくあります。もちろん、自分自身の情報感度が落ちている可能性についてはおおいに反省が必要ですが、「AI」が浸透してきたことによって、サービスの方向性が多様化しつつあるようにも感じます。
私自身が起業した当時は、「情報をいかに編集するか」が主戦場であったように思います。つまり、膨大な情報の中からジャンルやスペック等で切り分け、消費者がいかに便利な生活を送れるようになるかの情報の「編集力」が重要なテーマであったように感じます。
この「編集力」は、もちろん今でも重要な差別化の一つであり続けているのでしょうが、最近では「AI」や「ビッグデータ」の浸透により、「どのような情報を生み出していくか」の方向性が重要になりつつあるようにも思います。つまり、便利で役に立つ情報の「創造力」ということでしょうか。
正直なところ、「ちょっとついていけなくなりつつある感」が私自身の中にあるのですが、中年が頑張らなければ社会の奥行きが広がらないと前向きに捉え、楽しみながら情報収集していきたいと思います。