男女別在学率
国名(調査年次) | 中等教育:男 | 中等教育:女 | 高等教育:男 | 高等教育:女 |
---|---|---|---|---|
韓国(2007年) | 98.1 | 94.7 | 113.8 | 76.6 |
アメリカ(2007年) | 87.4 | 89.1 | 68.0 | 95.9 |
オーストラリア(2007年) | 86.9 | 88.2 | 66.0 | 84.5 |
ロシア(2007年) | - | - | 63.9 | 86.5 |
スペイン(2007年) | 92.7 | 95.9 | 61.5 | 75.9 |
日本(2007年) | 97.8 | 98.2 | 61.5 | 54.1 |
スウェーデン(2007年) | 99.2 | 99.1 | 58.4 | 91.5 |
イタリア(2007年) | 91.7 | 93.2 | 56.0 | 78.8 |
アルゼンチン(2006年) | 75.2 | 83.6 | 54.1 | 82.5 |
カナダ(2004年) | - | - | 53.0 | 72.0 |
イギリス(2007年) | 89.7 | 93.0 | 49.4 | 69.1 |
フランス(2007年) | 97.5 | 99.1 | 48.1 | 61.5 |
ブラジル(2007年) | 73.2 | 80.9 | 26.3 | 33.8 |
中国(2007年) | - | - | 22.1 | 22.0 |
インドネシア(2007年) | 69.5 | 69.9 | 18.0 | 18.0 |
インド(2007年) | - | - | 15.7 | 11.0 |
南アフリカ | 69.7 | 74.0 | - | - |
ドイツ | - | - | - | - |
(総務省統計局のデータより、単位:%、「-」はデータなし)
「中等教育」は、日本における「中学・高校」におおよそ該当し、「高等教育」は大学以上に該当します。
韓国の「高等教育」における在学率の高さに驚きます。男性が100%を超えているのは、「就学生徒数÷就学相当年齢人口」で計算するためで、つまりは「セカンドスクール」に通う生徒が多いということでしょうか。
特に驚いたことは、アジア以外の(データのある)ヨーロッパ大陸やアメリカ大陸、オセアニア大陸の国においては、男性よりも女性のほうが、「高等教育」の在学率が圧倒的に高いということです。
アジアにおいても、中国やインドネシアはほとんど同じ割合のようですし、インドもそれほど差はありません。韓国は男女差がありますが、高いレベルにおける差となっており、韓国の女性の「高等教育」在学率は、日本の男性の在学率よりもはるかに高いレベルです。
もちろん、「在学率」で全てを語ることはできませんし、そもそも勉強する「内容」が非常に大切だと思いますが、日本の「高等教育」は見直しを迫られつつあるのでしょうか。
日本は借金大国で、あまりお金をかけられませんので、例えば「社会人大学院」だけでなく、「社会人大学」のような平日夜間と土日で通える大学の創設、またeラーニングで学べる大学側の受け入れなど、いろいろ工夫をして、「あまり高くない予算で内容の充実した大学」に通える環境を整えていく必要があるのかもしれません。
最近おもしろいと思ったことですが、少し前に読んだ本で、「日本は『学歴社会』だと言われているが、学歴の高低と年収の高低が、それほど密接な関係性を示していない」と書いてありました。つまりは、若い人はそのあたりの事情を薄々察しているため、「近頃の日本の若者は『上昇志向』に欠ける」という傾向になっているのではないか、ということです。
個人的には、「学歴の高低と年収の高低がそれほど結びつかない社会」とは、素晴らしい社会ではないかと思います。問題なのは、「では、何のために学ぶのか」ということだと思います。非常に根本的なことに行き着いてしまうのかもしれませんね。