政府開発援助(ODA)支出額
国名 | 1997〜1998年 | 2007年 | 2008年 |
---|---|---|---|
アメリカ合衆国 | 7,832 | 21,787 | 26,842 |
ドイツ | 5,719 | 12,291 | 13,981 |
イギリス | 3,648 | 9,849 | 11,500 |
フランス | 6,024 | 9,884 | 10,908 |
日本 | 9,999 | 7,679 | 9,579 |
(総務省統計局のデータより 単位:100万米ドル)
政府開発援助(ODA)の支出額ですが、日本は1997〜1998年においては世界トップクラスの支出額を誇っていたようです。しかしながら、ここ数年では、アメリカ合衆国が一番多く、次いでドイツ・イギリス・フランスといった欧州の成熟国が続きます。
日本はひょっとしたら、「台所事情」が予想以上に苦しい状況に陥っているのではないでしょうか。「それは増税したい霞ヶ関と永田町の策略」という見方もあるようです。確かに無駄遣いを徹底的に見直す(仕分ける)だけでなく、実際にそれを排除していく国民の強い当事者意識が必要だと思います。
ただ、危機感を持って実際のところを突き詰めていったら「思っていたほど苦しい状況ではなかった」という結論に達する場合と、危機感を持たずにいたところ「思っていた以上に苦しい状況だということがわかり、明日にも財政破綻する」という結論に達した場合の両方を考えた場合、その深刻度は後者がはるかに高いということは事実だと言えるでしょう。
また、「日本の国家財政は相当痛んでいるのではないか」という危機感を持つことによって、国家の無駄遣いに対する当事者意識を高めることにもつながるでしょうし、国家運営組織のあり方を国民全体で考えていくことにもつながるのではないかと思います。
一つだけはっきり言えることは、国家も「生き物」であり、日々その姿・形を変化させているということを忘れてはいけないのでしょうね。